Skip to content
TixPass
← ブログ一覧へ戻る
インサイト

招待券4,649枚はどこまで追跡できるのか

2026年10月16日·by TixPass 팀
🎫
招待券は「サービスで配る券」ではない。数字で見ると、全体で二番目に大きい発券経路だ。

ひと言でまとめると

2026-07-18から2026-10-16までの90日間、開催イベント14件、決済完了注文21,329件、発券37,218枚、入場確認27,187件で、入場率は73.0%だった。この期間の経路別の注文を見ると、招待(invite)が4,649件、現地の有人窓口販売(POS)が3,158件。つまり、窓口でスタッフが手作業で発券した枚数よりも、主催側が招待として送り出した枚数のほうが多かったことになる。

現場において招待券は、最も手をかけて管理されているのに、最も記録が残らない券でもある。名簿はエクセルに、送付履歴は担当者のメールボックスに、入場確認は入口の紙のリストに残る。三か所に散らばった記録は、イベントが終わっても一つに束ねられない。

経路90日間の注文数
招待(invite)4,649件
現地の有人窓口販売(POS)3,158件
決済完了注文の全体21,329件

招待券が「管理対象」から外れてしまう理由

招待券には決済がない。決済がないので精算の対象にならず、精算の対象でないので締めのときに誰も目を通さない。売上レポートに載るのは有料販売だけで、招待券は「何枚出た」の一行で終わる。

ところが入場動線では、招待券は有料チケットとまったく同じ重さを持つ。入口に並ぶ人、席に座る人、展示室の中で密度をつくる人という観点では、有料か無料かの区別はない。座席のある公演なら、招待券はそのまま「売れない座席」でもある。

発券経路で二番目に大きい塊が集計の外にあると、その後に続く数字すべてがぼやける。入場率も、来場者名簿も、次回の案内を送る連絡先も、同じ穴から漏れていく。

追跡できる招待券と、できない招待券

両者の違いは「招待券を出すかどうか」ではなく、「招待券に固有の識別子が付くかどうか」で分かれる。エクセルの名簿に名前を書いて紙の招待状を送れば、その招待状が誰に渡ったかまでは分かる。実際に来場したかどうかは、入口でもう一度手作業で確認するしかない。

招待券を注文として発行すれば、一枚ごとにQRと受取人情報が一緒に生まれる。送付は受取人の受信チャネルに届き、入口では有料チケットと同じ端末で同じように検札される。入場確認27,187件が一つの基準で集計できるのは、ここに理由がある。

  • 発行:名簿をアップロード → 1人1コードで発行。重複・再発行の履歴が残る
  • 送付:招待案内がチケットのリンクとともに届く。送信失敗も記録される
  • 入場:有料チケットと同一の検札フロー。別途の紙リストが不要になる
  • 集計:経路ごとに有料/招待が分離され、同じレポートに載る

入場率73.0%の読み方

90日間集計の入場率73.0%は、発券37,218枚に対する入場確認27,187件から出た数字だ。有料と招待を合わせた全体基準であり、経路別の未入場理由はこの集計には含まれていない。したがって「招待券だから来なかった」と言える根拠はない。

重要なのは理由ではなく、問いを立てられるかどうかだ。招待券が追跡できていれば、「どの招待グループで入場が少なかったのか」「送付はいつ出たのか」「同じ対象に次も送るのか」をデータで問い直せる。追跡できなければ、これらの問いは担当者の記憶の中で終わる。

美術館のように会期が長く、招待の単位が細かく分かれる現場ほど差は大きくなる。イ・ウンノ美術館では開幕・団体・協力機関への招待が常時行き交い、SETECのような展示場で開かれる展示会では、主催・出展社・バイヤーの招待がそれぞれ別の名簿で動く。名簿が何種類もあれば、合算は人の手でやるしかない。

招待券が名簿になる瞬間

招待券を注文の仕組みの中で発行すると、入場した人の連絡先が有料購入者と同じテーブルに残る。次の展示の案内を送るとき、「招待で来た人」を除外しなくてよいということだ。招待の対象は通常、再来場の可能性が最も高い層なのに、記録がなければその名簿は毎回ゼロから作り直すことになる。

運用面でも整理が進む。入口で紙のリストを目で追っていた人員が減り、再発行の依頼は名前検索一回で終わる。イベントが14件重なる期間には、この小さな差が担当者の一日を変える。

まとめると、招待券管理の目的は統制ではない。すでに出ている4,649件を見えるようにすることが先だ。


よくあるご質問

招待券も有料チケットと同じ方法で検札できますか

同じ端末、同じフローで検札できます。招待券も一枚ごとに固有のQRで発行されるため、入口に別途の紙の名簿を置く必要がありません。集計では有料と招待が経路別に分離され、並べて確認できます。

招待経路の注文が現地窓口販売より多いのは一般的なことですか

本記事の数値は2026-07-18〜2026-10-16、開催イベント14件を基準とした集計です。この期間は招待4,649件、現地の有人窓口販売3,158件で、招待のほうが多くなりました。イベントの性格によって比率は変わるため、一般化するより、それぞれの現場で経路別の集計をまず確認することをおすすめします。

入場率73.0%のうち、招待券が占める割合は分かりますか

今回の集計は発券37,218枚に対する入場確認27,187件を合算した全体基準で、経路別の未入場理由は含まれていません。ただし招待券を注文として発行しておけば、グループごとの入場状況を個別に開いて確認できます。

すでにエクセルで管理している名簿はどうすればよいですか

名簿をアップロードし、1人1コードで発行する方式に移します。既存エクセルの氏名・連絡先の項目をそのまま使い、送付と入場確認からシステム内で処理すれば、次のイベントから名簿が蓄積されていきます。


🎫
招待券はタダの券ではなく、記録されていない券だ。記録された瞬間、入場率と来場者名簿が同時に埋まっていく。

運営の再設計を始めませんか?

キオスクの置き換えが目的ではありません。会場の運営そのものを作り直すことが本質です。

デモを申し込む
招待券4,649枚はどこまで追跡できるか — 90日間の発券経路記録 · TixPass