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導入事例

発券36,035枚、入場26,705件 — 入場率74.1%が語るもの

2026年10月17日·by TixPass 팀
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発券36,035枚に対して、入場確認は26,705件。この差を隠さずそのまま取り出す記事である。

ひと言でいうと

2026年7月15日から10月13日までの90日間、チケットパスで実施されたイベントは13件。決済完了注文21,585件、発券36,035枚、入場確認26,705件。入場率に換算すると74.1%となる。

この数字を最初に見ると「25.9%が来なかった」と読めてしまう。ところが現場でこの数値が使われ方は、むしろその逆に近い。入場率は終わったイベントを採点する数字ではなく、次のイベントの人員と時間帯を配置するための基準線なのだ。

項目90日間の集計
集計期間2026-07-15 ~ 2026-10-13(90日)
実施イベント13件
決済完了注文21,585件
発券36,035枚
入場確認26,705件
入場率74.1%

発券と入場は、そもそも同じ数字ではない

発券は「チケットが作られた時点」であり、入場確認は「そのチケットがゲートを通過した時点」だ。この二つの出来事のあいだには、数日から数週間の隔たりがある。そのあいだに天気が変わり、予定が重なり、同行者が抜ける。

注文21,585件から発券36,035枚が生まれたということは、一つの注文が複数枚を抱えているという意味だ。2枚・4枚単位の購入が多い構造では、注文単位ではなく枚単位で見てはじめてゲート前の人数が見えてくる。窓口の人員は、注文数ではなく人数に合わせて立てなければならない。

だから運営レポートに「販売○○件」としか書かれていなければ、現場で使える情報はほとんどない。窓口の前に並ぶのは注文書ではなく、人だからだ。

74.1%を成績表として読むと起きること

入場率を点数として読み始めると、二つの歪みが生まれる。

一つめは、数字を上げたくなること。入場確認を緩くしたり、チェック自体を省いて人だけ通したりすれば、「入場率」は低いまま残り、実際の来場者は記録から消えてしまう。こうなると数字は良くもならず、正確にもならない。

二つめは、比べてはいけないものを比べてしまうこと。この90日間の13件には、性格がまったく異なるイベントが混ざっている。会期の長い展示と一日限りの公演、有料販売が中心のイベントと招待・登録が混在するイベントでは、入場率の意味が違う。全体平均の74.1%は、個別のイベントを順位づけする基準ではなく、全体のデータがどんな形をしているかを示す背景値である。

入場率が低いと叱責する組織では、次の四半期に入場チェックそのものが消える。

差分9,330枚は「損失」ではなく「余裕」だ

発券36,035枚から入場確認26,705件を引くと、9,330枚が残る。この数字をノーショー損失としてしか見なければ、できることは何もない。けれど運営の視点で見れば、これは現場が抱えずに済んだ負荷でもある。

入場チェックが記録として残る仕組みなら、この差を時間帯ごとに分解できる。午前の回の予約分の入場率と、終了2時間前の回の入場率は同じではない。週末と平日も違う。この差を知ってしまえば、窓口の人員を均等に配置する理由はなくなる。

  • 入場率が高く保たれる時間帯 → ゲート・検札人員を集中させる
  • 入場率が低い時間帯 → 当日販売の枠をもう少し開けてよい区間
  • 差が急激に広がる日 → 通知の送信タイミングを前倒しすべき日

三つめが特に実務的だ。入場日の前にリマインドが届くかどうかで、ゲート前の光景が変わる。数字を持っていてはじめて「いつ送るか」を決められる。

入場ピークは、発券の時点ですでに書かれている

現場でいちばん多く聞かれる質問は「何時に人が集中するのか」だ。この問いの答えは当日ではなく、予約データのほうに先に入っている。どの回に発券が集中したか、その回の過去の入場率はどうだったか。この二つを掛け合わせれば、実際にゲートに立つ人数の範囲が出てくる。

イ・ウンノ美術館のように常時運営される展示空間では、この範囲は積み上がるほど精度が増す。同じ曜日、同じ時間帯の記録がたまれば、「勘」ではなく先週の数字でシフト表を組める。90日という期間は、その基準線をつくるのに十分な長さだ。

逆に、博覧会のように短期間で終わるイベントでは、1日目の入場率が2・3日目の配置を決める。1日目の午前に入場確認が集中したなら、2日目の開場人員を前倒しする、といった具合だ。このとき必要なのは精緻な予測モデルではなく、昨日の数字を今朝のうちに見られる状態である。

この数字を公開する理由

入場率74.1%は、自慢しやすい数字ではない。だから多くのレポートから抜け落ちる。販売金額と発券枚数だけが残り、実際に何人が入ったのかは静かに省略される。

しかし運営を設計する人に必要なのは、発券枚数ではなくゲートを通過した数だ。26,705件という数字が記録として残っていてこそ、次のイベントの窓口人員と開場時刻を、根拠をもって決められる。差を隠せば、差を使うことはできない。


よくあるご質問

入場率74.1%は低いのか

高い低いを判断する基準そのものが、イベントごとに異なる。この数値は2026年7月15日から10月13日までの90日間に実施された13件を、全体・匿名で合算した値だ。展示・公演・博覧会が混在しているため個別イベントの成果には換算できず、全体のデータがどんな形をしているかを示す背景値として読むのが正しい。

発券されたのに入場確認がないチケットは、すべてノーショーなのか

そう断定はできない。発券36,035枚と入場確認26,705件の差には、実際の不来場だけでなく、現場で入場チェックの手続きを経なかったケースも混ざっている。だから数字を解釈する前に、「入場確認がすべてのゲートで同じように記録されているか」をまず点検する。

入場率を人員配置にどう使うのか

回ごとの発券枚数に、その回の過去の入場率を掛けて、実際にゲートに立つ人数の範囲を見積もる。この範囲を基準に検札人員を時間帯へ寄せて配置し、入場率が低く出る区間は当日販売の枠を多めに開ける、といった運用をする。均等配置よりも、同じ人数でより長いピークを支えられる。

集計数値はどこまで公開されるのか

この記事の数値は全体合算・匿名ベースである。個別の顧客企業や特定イベントの販売・入場データは当該主催者の資産であり、同意なく公開することはない。各主催者は自身のイベントデータを運営画面から直接確認できる。


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発券と入場のあいだの差を記録として残しておけば、それは損失ではなく、次のイベントのシフト表になる。

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